基調講演としてお願いした福島県・商工労働部・次世代産業課の児玉良平氏のお話はとても勇気づけられるものでした。3.11の原発事故を契機に始まった福島県として再エネ100%を目指しての活動は、単に再エネ発電を増やすだけでなく、それを促進するために人財育成やその周辺の整備は原発事故の学びを活かし、安易に原発に頼らない、まさに地域の次世代の産業育成への取組の好例だと思いました。

小田原市・環境部(環境省からの出向)の渡邊聡氏からは小田原市、小田原箱根商工会議所、エネ経会議が連携・協力して進めている地域エネルギー計画の策定作業の進捗と今後の予定について、小田原市が認定され進めている環境省の脱炭素先行地区の取組みとの関係も含めての話を聴きました。手前味噌ではありますが、地域主導の好事例として全国でのヨコ展開につながればと大いに期待しています。

また、エネ経会議の新しいお仲間として「一社)セントラルウインドアカデミー(CWA)」から多数の参加をいただき、代表の川合淳氏から今後のCWAとエネ経会議と連携について熱く語っていただきました。風力発電の高所作業者の育成のための学校としてスタートしたCWAは、エネ経会議の省エネと再エネの地産地消という地域のエネルギー全体への取組みに賛同し、その活動の幅を広げ、三重県周辺で展開します。エネ経会議ではエネルギー何でも相談所のテクニカルサポートやノウハウの提供を通じて全力でサポートしていきます。

エネ経会議としての活動については、
テクニカルアドバイザーの田脇康広氏から熱エネルギー研究会の中間報告をしてもらいました。エネルギー全体像で重要な要素ながら、あまり目を向けられない熱エネルギーに
ついて、その実態、課題、可能性について改めて学ぶことができました。

理事・運営委員の矢口伸二氏からは、地元島根で、ご自身で手がけてきた風力発電、太陽光発電、電力の販売の事業から得た経験と知見を活かして地域を挙げての産官学の活動のプラットフォームを立ち上げました。地域での取組みのひとつの理想型として大いに刺激をいただきました。

テクニカルアドバーザーの鈴木勇氏からは、地下水の活用について報告していただきました。実際の事例をひいての話は分かりやすい説得力あるものでした。

最後に運営委員の平野将人氏からは千葉県で進めている省エネ診断(今年度の実績は38件)について、課題と成功のヒントを共有していただきました。中小企業向けの省エネ診断は、この国のエネルギー革新に必須で絶対に進めていくべきですし、さらに拡大すべきと考えています。

その後の懇親会ではこれまでの関係を深めると共に、新たなご縁をつなぐ機会となりました。

残念ながら、国のエネルギーに関する方針は、地域のことに目が向かず、相変わらずに
中央集権的なエネルギー供給に固執していると言わざるを得ません。地域経済の好循環をつくる絶好のツールとチャンスが目の前にあるのに。
エネ経会議の新年度のスタートはすぐそこまで来ています。現在、活動計画をブラッシュアップしている最中です。引き続きの皆さまの積極的なご関心とご参画をお願いいたします。