1. 化石燃料依存を解消し、エネルギー安全保障を強化(12/24掲載、コラム)
シリーズ「自然エネルギーで日本を守り強くする」第1回
高井 悦二郎 自然エネルギー財団 リサーチスタッフ / 大野 輝之 自然エネルギー財団 常務理事

電気や燃料、熱といったエネルギーは日々の暮らし、産業と経済を支える不可欠な存在ですが、国際社会の秩序が不安定化する中で、いま日本のエネルギー供給には、様々な問題が起きています。この連載コラムでは、これら日本が直面する問題を自然エネルギーで解決する展望を示していきます。第1回はエネルギー安全保障について。

化石燃料依存がもたらす3つのリスク

エネルギー自給率が際立って低い日本

一次エネルギー消費(電気やガス、燃料を含むエネルギー全体)における化石燃料への依存度は、自然エネルギー電力の導入が進む欧州では70%以下ですが、日本や米国、中国は未だ80%前後と高い水準にあります。他の国や地域と比べて日本に特徴的なのは、化石燃料を自国でほとんど産出せず、自然エネルギーの導入も進んでいないため、一次エネルギー自給率が際立って低いという点です。100%を超える米国、80%を超える中国だけでなく、61%の欧州と比べても日本の一次エネルギー自給率は低く、16.4%しかありません。

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2. 英国のCfD制度からみる洋上風力サポートメカニズムの変革、挑戦、改革:日本への示唆(12/24公表、報告書)

自然エネルギー財団はこのたび、報告書「英国のCfD制度からみる洋上風力サポートメカニズムの変革、挑戦、改革:日本への示唆」を公表しました。

英国では、政府が、明確な導入目標を掲げつつ市場価格の変動から事業者の収益を守り、投資の安定性(バンカビリティ)を確保し、洋上風力発電を商業化に成功させました。それを実現する手段の一つとして、政府は、差額決済契約制度(Contractsfor Difference:CfD)の枠組みを整備しています。

急激なインフレやサプライチェーン混乱が主因となり、2023年の応札ゼロの事態に直面した後も、上限価格の引き上げや個別予算枠の設定など、制度を迅速に見直し、引き続き市場の持続的発展を堅持しています。しかし一方で、国内サプライチェーン投資不足や系統接続費用の不平等といった課題も存在します。

本報告書は、英国CfDの進化と課題を整理し、日本市場への示唆を提示するものです。

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3. 「実践者が語る、ソーラーシェアリングの価値」の見どころ(1/30開催)

自然エネルギー財団が1月30日に開催するシンポジウム「実践者が語る、ソーラーシェアリングの価値」の見どころをウェブサイトに掲載しました。

本シンポジウムでは、農業を重視して先進的な取り組みを実施している12人の実践者が全国各地から東京の会場に集まり、実体験をもとに、ソーラーシェアリングを成功させるうえで重要な対策や地域との連携についてお話しします。

まだご登録がお済みでない方は、この機会にぜひご登録ください。

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4. コラムシリーズ「GX-ETSを機能するカーボンプライシングにするために」第3回 脱炭素成長型経済構造への転換は進むのか
広瀬 朗子 自然エネルギー財団 リサーチスタッフ / 大野 輝之 自然エネルギー財
団 常務理事


これまで2回のコラムで2026年度から義務化される排出量取引制度(GX-ETS)の制度設計案を概観してきた。今年7月以降計6回の議論を経て、経済産業省産業構造審議会の「排出量取引制度小委員会」は、12月9日に「中間整理(案)」を提示した。副題は「排出枠の割当ての実施指針等に関する事項」とされているが、全119ページの本資料には、検討の経緯や制度対象者、今後の発展の方向性などGX-ETSのコンセプトに関わる論点が広く盛り込まれている。また、排出枠価格の安定化措置となる上下限価格についても、12月19日の第7回小委員会(非公開開催)においてその水準案が示された。本稿では、第1・2回コラムで触れなかったGX-ETSの実効性にかかわる論点を扱う。
主な論点
1. ベンチマーク水準強化のテンポは遅すぎないか
2. 産業部門BM:「脱炭素成長型経済構造」への移行に寄与するものになっているか
3. 上下限価格:2030年度までに上限価格の更なる引き上げを
4. 有償オークション比率:2033年度に「例えば10%」は妥当か

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5. 電力需給・系統情報(統計・チャート、12/23更新)
電力需給実績データ 2025年12月15日〜21日分(速報値)追加
→マップ・チャートでみる(Chrome / Edge / Firefox / Opera対応)
https://www.renewable-ei.org/statistics/electricity/

6.洋上風力・送電線マップ(1/6更新)
開発エリア情報(長崎)、環境影響評価情報(千葉)更新
→洋上風力・送電線マップをみる
https://www.renewable-ei.org/statistics/offshoremap/


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【参加募集中】
[新春セミナー2026]自然エネルギーで日本を守り強くする
2026年1月23日(金)14:30-17:30 / 虎ノ門ヒルズフォーラム ホールB
https://www.renewable-ei.org/activities/events/20260123.php

[シンポジウム]実践者が語る、ソーラーシェアリングの価値
2026年1月30日(金)13:30-17:00 / ハイブリッド(イイノカンファレンスセン
ター・Zoomオンライン)
https://www.renewable-ei.org/activities/events/20260130.php

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【開催予定】
[国際シンポジウム]REvision2026:15年の軌跡と未来への展望
2026年3月11日(水)10:00-17:30 / ハイブリッド(東京国際フォーラム・Zoomオン
ライン)
https://www.renewable-ei.org/activities/events/20260311.php

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【配信中】
ポッドキャスト番組、自然エネルギーQ&A 「わたしたちの未来地図」
→番組を聴く(Spotify / Apple Podcasts / Amazon Music)
https://www.renewable-ei.org/activities/projects/podcast.php#LineUp