神奈川県食料品製造会社省エネ診断
 
エネルギー使用改善を図る目的で受診をされました。診断を受け無駄があることに気づかされたと仰っておられます。
 
エネルギー使用量は原油換算で343.4kL/年となっており、CO2排出量は735.1t/年です。 エネルギー使用割合は、電力58.2%、LPG21.4%、A重油20.5%となり、電力のピーク使用量は夏季の8月となっています。

電力使用は製造設備・冷凍冷蔵庫・空調・エアーコンプレッサー・照明となっています。

電力使用が3つに分かれているのは、施設が道路を挟んで3か所から構成されているため別々に受電されていることによります。
A重油は工場生産・LPガスは併設されているレストランで主に使用されています。
照明はかなりLED化されていましたが、まだ蛍光管が60本ほど使用されていましたのでそれを全てLEDに交換した場合の試算により、電気使用量削減約6,700kWh/年となりコスト削減は19万円/年ほどとなります。照明のLED化はエネルギー削減効果もあり、電気料金が下がることに加えて寿命も蛍光管に比べ3倍以上ありますので交換の手間も考えれば、すぐにでも交換することをお奨めしました。

蒸気配管露出

工場内設備を見ると、細かいところでかなりの改善点がありました。

①蒸気配管一部は保温が無く露出しているため無駄な放熱がある。
②圧縮空気送気圧力は使用元圧力に対し高い圧力で運転されている。また配送も設置時の細いビニール管がそのまま全ての配管として使われているので太い管にすることも有効な省エネになる。
③排風送風機 インバータ化による省エネ
④冷蔵庫・冷凍庫冷気漏れ対策これらは個々の投資額はさほど大きくないので、全て実施すると原油換算1.1kl、費用削減約14万円/年となります。


これらは個々の投資額はさほど大きくないので、全て実施すると原油換算1.1kl、費用削減約14万円/年となります。