この国のリーダー候補からどういう国を目指すのかという大局的な議論が聞けないことは残念ですし、心配です。依然としてフォアキャストの議論に終始しています。果たして過去から現在の延長線上に私たちが望む未来はあるのでしょうか? 今こそバックキャストでの議論が必要なはずなのに。

私たち中小企業の経営者も同じような性があるように思います。「今日はバイトは来てくれるのか?」「月末の資金繰りは大丈夫か?」などなど目の前には即対応しなくてはならない課題が迫ってきます。それらの対応に忙殺されてしまい、中長期的なことを考え準備をすることがなかなかできない。そんな状況の中で、気候変動、脱炭素と言われても・・・というのが実態ではないでしょうか

今、エネ経会議では、気候変動、脱炭素を考える中で大きな要素であるエネルギーについて、それぞれの企業が、それぞれの地域がどう取り組んでいけるかの具体的な方法とそのためのツールについての2つのワーキングチームでの議論が佳境に入ってきています。

ひとつは「中小企業とエネルギー」というテーマで個々の中小企業がエネルギーに取り組むことの経営上メリット(儲かりますよ)と、もうひとつは「地域経済循環」というテーマで地域で中長期的な目線でどういうエネルギーをどう使ってどういう地域を作るのかを示す地域版のエネルギー計画策定方法の2つです。 
皆さまにお伝えできる日も近いと思います。ご期待ください。
 
追申:
運営委員に新しく二人に加わっていただくことになりました。豊富な経験と知見とかつ高い視座をお持ちのお二人です。本文でご紹介いたします。