僭越ながら山口の感想を述べさせて頂きます。

■  大企業と中小企業ではやはり取り組みに違いがあると感じました。但し、花王さんの例でみても自社だけでできることは相対的に比率が小さく消費者、原材料供給者にも依存する割合が大きいという数字が語るように我々中小企業ができる余地も大きいと感じました。

■  パネルディスカッションで多く語られていたことは協業の必要性でした。エネ経会議も会員の構成や、構成年齢などからできることは制約されています。JCIに集う想いを同じくするメンバー間での協業を図ることが大事だと思いました。その為にも我々は何ができて何ができないないのかをはっきりさせていくことが必要と感じます。

■  トップの指導力ということを皆さん感じられていましたが、大企業ではそうなのかもしれませんが社会で見ると牽引力の必要性ということもできるかと思います。政治で言えば有権者がその方向に対し明確に意思を示すこと、ビジネスで言えば消費者が気候変動に精力的に取り組んでいる会社の製品を購入する、応援するということもけん引力になるかと思いました。その為の仕掛けも必要なのかもしれません。

■  上とも共通しますが、省エネ診断をやってみるとどうして省エネに取り組んでいるかを尋ねると、取引先から省エネにどう取り組んでいるか問われ事が増えてきたから、という答えが出てきています。ですのでサプライチェーンに組み込まれている企業間で情報を公開したり、リードしたりすることも必要なアクションかと感じました。

■  これらの中小企業の声を代表にトップリーダーとして発信頂くこともエネ経会議としてできることかと思います。
 
以下JCI事務局からの報告文となります。
6年目となる今年のJCASは、会場、オンライン合わせて約1500名の方にご参加をいただきました。国連気候変動担当特使、ニューヨーク市長などとして世界の企業や自治体の気候対策を牽引してきたマイケル・ブルームバーグ氏、世界の非政府アクターが参加する Race To Zeroの取り組みをリードするハイレベルチャンピオンのラザン・アル・ムバラク氏からのメッセージのほか、基調講演としてマーティン・スカンケ PRI会長から気候変動対策においてファイナンスが果たす役割について、マーク・ポーター Clean Energy Buyers Association バイスプレジデントからは気候危機の現状と再生可能エネルギーの可能性についてお話しをいただきました。
また、脱炭素の加速、共創・協働をテーマとする2つのパネルセッション、そして企業や自治体のトップが集うトップリーダーセッションには、JCIメンバー団体から様々なスピーカーが登壇し、1.5度目標と整合する排出削減の着実な実現に向け、日本の非政府アクターが進める取り組みの最前線を発信しました。
多くの皆様のご協力、ご参加、誠にありがとうございました。
当日ご覧いただけなかった方も、ぜひアーカイブ動画でご視聴ください。
アーカイブ動画・プログラム・資料はこちら(日本語版)から

引き続き場所を変えてエネ経会議交流会をJCASに出席された会員の方と行いました。
小人数ではありましたが、代表と会員の方々との会話もでき有意義であったと感じました。
今後も代表は求められれれば月1回程度は地方にも出かけて皆様に近況報告をし、歓談の場を設けたい意向ですので皆様どうぞお気軽にお声かけをお願い致します。
                                         事務局 山口 伸