私たちは今、時代の大変化の狭間、まさに教科書のない時代にいるように感じます。国内では加速化する人口の減少、少子化、高齢化といった社会構造の変化、地球規模で広がる社会的な格差と分断、不安定な国際情勢と80億人を超える人口爆発とそれに伴う食糧やエネルギーをめぐる争い、ビジネスの行動規範として捉えるべきSDGs、気候変動が進む中で避けて通ることのできない脱炭素、デジタル化がもたらす社会インフラの転換であるDX(デジタルトランスフォーメーション)、環境と経済の一体化のGX(グリーントランスフォーメーション)、加えて、コロナで学んだこと、気づいたことを活かし、変えるべきものと変えてはならないものを峻別しつつ、次の一手が求められているWITHコロナ、POSTコロナの時代。経験したことのない事態に直面し、これまでの経験や知恵があまり役に立たないことを感じることが多くなりました。
 
過去の成功体験に執着することなく、柔軟な発想と思い切った行動、つまりイノベーションが必要だと思うのです。まさに世阿弥の言う「初心」」です。地域の中小企業こそ「初心 忘れるべからず」の精神でイノベーションを起こしていかなくてはならないと思います。
 
政府のエネルギー政策は依然として、原発に象徴される旧態依然とした発想と枠組みを抜け出せないでいます。本当の持続可能性を見据えた中長期な計画と現実を直視した現実的な短期的なアクションを組み合わせたエネルギー計画が待たれます。
 
政府に対して声を上げていくことと併せて、自社と自分の地域をどうするのかについて、地域のステークホルダーを挙げての議論と、行政の政策としての具体的な計画の重要性を改めて感じています。
その中で設立以来11年目を迎えたエネ経会議はどう役に立てるのか、今まさに存在価値を問われていると思っています。