最近、地域を取り巻く状況に変化の兆しを感じます。

例えば、転入が転出を上回り続けてきた東京の人口に20年4月頃から逆転現象が始まっています。転出が増え、転入が減ることで転入超過数が減少し始めています。コロナ禍にさらされた一年間で20年以上にわたり政策の力ではどうにもならなかった人口の東京一極集中が崩れて始めています。同時に、私の地元小田原でも移住者が増え始め、20年6月頃から人口の社会増が社会減を上回り始めました。不動産業者は物件(特に戸建て)がなくて困っているとの声も聞きます。

また、私は地元の小田原、箱根の商工会議所の会頭を務めておりますが、最近、ゼネコン、コンサル、エンジニアリングなどの業界の超大手企業からアプローチを受けることがあります。「地域のまちづくりや活性化で何かお手伝いできることはありませんか?」と。今までは全くと言っていいほどそんな動きはありませんでした。これまで東京を向いて仕事をしていれば充分に成長と利益を享受できてきた彼らの状況も変わってきた、いや、変わらなくてはならないことに気がつき始めたと言うほうが当たっているかも知れません。

まさに地域に関心を持つ人(住民も企業も)が増えているということだと思います。
地域の時代になってきた、いや、それらの動きをしっかりと受け止められるしたたかな地域を創っていけるチャンスが巡ってきたと捉えるべきでしょう。
 
エネ経会議としては、全国各地の地域で頑張る皆さんと一緒にその動きをどう創っていけるかその役割への決心を問われているのだと思います。具体的にどう動くか、今、次年度に向けての活動計画を、運営委員と理事の皆さんから意見をいただきながら、練っています。来月には、計画の方向性をお示しできると思います。ご意見があれば、ぜひお聞かせください。