話は若干脱線しますが、
私がエネ経会議の活動を通じてエネルギー基本計画について、ずっと言い続けていることがあります。電源構成の話にばかり注目が集まりますが、必要な電力を
どう作るかだけでなく、そもそも使う量を減らすこと、つまり、省エネについての内容が薄いことや、エネルギーの全体像から言えば、電力だけでなく、熱(冷温)に視点を当てることがほとんどされないという欠陥があるということです。
 
さて、本題に戻ります。
エネルギー基本計画案へのパブコメについてのお願いです。
今回のパブコメは10月4日締め切りで、その後に14日間の考慮期間(~10月18日)が設けられています。9月29日の自民党の総裁選で選ばれる新総裁=新首相の下で組閣される内閣において、パブコメを経た新しいエネルギー基本計画が閣議決定されます。この案に対して、私たちが重要視する事柄についてパブコメで大量に意見が寄せられていると、新総理とその事務方がこの案にさらなる修正を加えることがしやくすくなる可能性があります。
 
私たちが重要視する事柄とは、
例えば…
・核燃料サイクルを止める
・原発比率(2030年20~22%)をゼロ
・原子力の「必要な規模を持続的に活用」を削除
・再エネ36~38%(2030年)を45~50%に引き揚げる
・石炭火力(2030年19%)をゼロ
・石油火力(2030年2%)をゼロ
・発送電完全分離、発販分離、配電事業の地方公営化
・容量市場を蓄電池と需要側応答(DR)、再エネに限定する
などかと思います。
エネ経会議の会員の皆様にはそれぞれに意見や見解をお持ちかと思います。関連のある項目だけで構いませんので、会員の皆様、また、知り合いのさまざまな団体・個人から、積極的に、できれば大量にパブコメを送っていただくようご尽力いただきたいというお願いでございます。全体に対してではなくとも、ご自分の関心のある項目についてだけでの意見でも大丈夫です。小さな声でもたくさん集まれば聞こえやすくなると信じて。

【参照情報】
第6次エネルギー基本計画策定に向けて御意見を募集します (METI/経済産業省)
 
エネルギー基本計画(案)に対する意見の募集について|e-Govパブリック・コメント