ファーストマン

 

 普段あまりまとまった休みがとれない(とらない?)償いに、先日、久しぶりに家内と映画に行ってきました。観たのは、「ファーストマン」。アメリカのアポロ計画でアポロ11号の船長として人類で初めて月面に降り立ったニール・アームストロング船長の物語です。ドキュメンタリータッチで楽しめたのですが、映画の評論は置いておくとして、とても考えさせられた映画の一コマのことをお話します。
 それは、その当時のアメリカ大統領のJFケネディーの1962年の演説の映像です。ケネディーは、「十年以内に人を月に降り立たせる」と宣言します。多分に、当時のソ連との宇宙開発に遅れをとっていた状況の中で大統領としての存在感を示したいという政治的な思惑もあったでしょうし、それが確実に達成できるという明確な方法論を持っていたわけではないでしょう。現にそんなことは夢物語だと批判したアメリカ人も多かったと聞きます。しかし、もし、ケネディーが言わなければ、1969年にアームストロングが月に降り立つことはなかったでしょう。
 それがいかに荒唐無稽と思われても、リーダーとして大きな絵を描き示すことの大切さを強く感じました。(リーダーシップをとるということは、大統領のような大きな権限と責任がある人だけのものではなく、自分が自分のリーダーになるという意味もあると思います。)
 絵を描き示すことによって、その絵をどうしたら実現できるかを考え始めることができます。考える始めることで具体的な方法が見えてくる。方法が見えると行動できる。ということだと思います。目標は「いつまでにどうする」が明確であるべきです。まさに「10年以内に人を月に立たせる」です。今の延長線上に何ができるかという「フォアキャスト」思考から脱皮し、なりたい姿から現状を見るという「バックキャスト」思考で絵を描くことで、はじめて革新は生まれるのだと思います。
 再生可能エネルギーの地産地消しかり、脱炭素しかり、たとえ今は荒唐無稽と言われようが、なりたい姿を描き、自ら現実的かつ具体的な行動をとる。エネ経会議はそんな仲間の集まりでありたいと思います。
 


 

◆ 鈴木代表理事 行動予定

2月22日(金)  18時30分〜  「社会を考える老舗のかまぼこ屋」高石・和泉・泉大津YEG講演会(大阪)
2月23日(土)  10時〜  神奈川県環境活動実践講座視察(鈴廣)
2月26日(火)  14時〜  エネ経会議書籍 末吉様との対談(日比谷)
3月13日(水)  9時30分〜  平塚商工会議所視察講演会(鈴廣)
3月24日(日)  14時〜  秩父再生可能エネルギー推進講演会(秩父宮記念市民会館)
3月30日(土)    パルシステムゆめコープ視察会(鈴廣)
     生協コープデリ様ご視察会(鈴廣)
4月8日(月)  午前中  國枝さま御一行様視察(鈴廣)
4月18日(木)  18時〜  町田相模原経済同友会講演会(ラポール千寿閣)
5月12日(日)    全国丸形ポストフェスティバル講演会(鈴廣)
6月15日(土)    エネ経総会(紙パルプ会館)
7月5日(金)    金沢勉強会
日時未定    番來舎での講演
 NORA千葉様関連 シンポジウム