エネルギーは道具
      

 エネルギーの地産地消を推進するエネ経会議の活動を通じて感じることですが、いろいろな方々とエネルギーについての話をする時、大手電力会社の電気料金と比べて高いか安いかという議論になることが多いです。もちろん、ビジネスにとっても家計にとってもコストは重要です。が、同じように重要なことは、どういうエネルギーを使うのか、そして、そのエネルギーを使ってどういう仕事をしたいのか? 何を実現したいのか? どういう暮らしをしたいのか? どういう社会を作りたいのか?だと思うのです。

 確かに、そのようなことは今まで考えることもなかったでしょうし、また、考えることもできませんでした。なぜなら、エネルギー、特に電力についての選択肢などなかったから。7年前には自分で電気を作れる、作ろうなどと思った人はほとんどいなかったわけです。が、今はどうでしょうか? 電力の固定価格買い取り制度の恩恵もあって、全国各地でたくさんの大手電力会社以外の発電所ができています。自分で作ることも含めて、選択肢が出来ました。どういうエネルギーをどう使うのかについての自由度が格段に広がりを見せています。

 ですから、そこで大切なことは、エネルギーのことをエネルギーだけで考えるのではなく、どういうエネルギーを使って、どういう世の中を作りたいのかを考えることだと思うのです。地域経済の循環、まちづくり、農業、防災という視点でエネルギーを考えることです。つまり、エネルギーを道具にして、どう地域経済の循環を促進できるか? どういうまちをつくるのか? 耕作放棄地が増大する農業をどう活性化するか? 安全安心なレジエントな社会をどうつくるか?などを考え、実践することだと思うのです。

 4月からの新年度に、エネ経会議は、「エネルギーから経済を考える」活動に気持ち新たに取り組んでまいります。エネルギーはエネルギーに留まらない夢のある話なのですから。

 

追申:わがふるさとの小田原では、エネ経会議と会員さんとのコラボという形で、ソーラーシェアリングが進んでいます。農地を潰すのではなく、農業を続けるための手段として、太陽光発電を道具として使う取り組みです。このメルマガ本号でも紹介しています。

 


 

◆ 鈴木代表理事 行動予定

3月19日(月)  14時〜  気候変動に関す る有識者会合(外務省本省)
3月20日(火)  11時〜  日経産業新聞「 仕事人秘録」取材②
3月27日(火)  14時〜  日経産業新聞「 仕事人秘録」取材③
3月29日(木)  10時〜  気候変動に関す る有識者会合(外務省本省)
3月30日(金) 〜31日(土)  気候変動に関す る有識者会合in小田原
4月3日(火)  9時〜  エネ経事務局会 議(鈴廣)
4月17日(火)  9時〜  エネ経事務局会 議(鈴廣)
4月20日(金)    小泉元首相視察 (恵水工場、ソーラーシェアリング、千世で懇親会)
4月28日(土)  9時〜  エネ経事務局会 議(鈴廣)
5月14日(月)  午後  国谷様視察・会 議所会員大会
5月15日(火)  11時〜  エネ経事務局会 議(鈴廣)
5月24日(木)  13時〜  エネ経事務局会 議(鈴廣)
5月26日(土)    エネ経総会(東 京 紙パルプ会館)
5月27日(日)  13時〜  エネ経四国勉強 会
6月3日(日)  14時〜  エネ経氷見勉強 会(氷見市漁業文化交流センター)
6月23日(土)  13時〜  あさお自然エネ ルギー学校講演(川崎市麻生区役所会議室)
7月2日(月)  午後〜  会計士協会講演
7月14日(土) 〜15日(日)  ソーラーシェアリングサミット(小田原)
7月28日(土)  10時〜  日本に健全な森を作り出す10周年記念シンポジウム(毎日新聞社毎日ホール)
9月2日(日)  午後  鎌仲様上映会・エネルギートークセッション