「経済界」

 

 去る11月13日、「中部経済同友会」(名古屋)で講演をしてきました。同会の中にある「資源・環境委員会」主催で約100名ほどが聴いてくださいました。中部地方の名門企業の社長さんやら銀行の頭取や大企業の支社長さんやらそうそうたるメンバーでした。いつもの地域密着のエネ経会議メンバーとは、またちょっと異なる立ち位置の経営者が多い聴衆がどんな反応をするのか興味津々で臨みました。90分の講演の後に委員会のメンバー10名ほどと約一時間、意見交換をしました。
 地域経済を下支える地元密着の中小企業の立場から、地域内でのお金を廻すことの大切さとそのために再生可能エネルギーの地産地消が有効であることを強調して話したつもりです。わが意を得たりという反応や、君の主張も分からんではないが…的な反応やらで、とても興味深い経験でした。原発はいらないと声高に言うことは憚れるが、実はそう思っている人が多いことも分かりましたし、同時に、地域というよりも世界市場を相手に活動する大企業の方が、経済には境界はなく地域の経済循環は却って経済の活力を損なうと考えることも無理からぬことかとも思いました。立場によりいろいろな考えがあるという現実を改めて実感しました。また、原発に関しては、仮に止めるとすると、この国の経済にとってその影響があまりに大き過ぎるので、誰も火中の栗を拾おうとはしない、つまり、自分の手には負えない、あるいは、自分が言うべきことではないと考えている人が多いと感じました。これも無理からぬことかとも思います。
 強く感じたことは、正しいと思うことを勇気を持って主張することは大切。そして、理解してくれる仲間を作ることも大切。しかし、それだけでは事態を変えることはできない。必要なことはその主張の正しさを実例を以て証明することだと。そして、その実例をつくるために行動する仲間を増やすこと。
 改めてエネ経会議が標榜する、小さくともいいから「新しい現実をつくること」の大切さをかみしめています。小さいというのは決して否定的な意味ではなく、小さいからこそできることがある。小さい現実を無数に増やせばいいと。そんな元気をいただいた講演会でした。
 


 

◆ 鈴木代表理事 行動予定

 2017年    
11月17日(金)  8時30分〜  エネ経事務局会議 (鈴廣)
11月21日(火)  13時〜  日独環境フォーラムにて講演
      (東京・御茶ノ水ソラノシティカンファレンスセンター)
11月22日(水)  14時20分〜  日本生協連キックオフ会議講演 (東京・渋谷)
11月23日(木)  14時〜  北海道エネ勉強会 (札幌・スペースイースト4l)
11月24日(金)    次世代農業セミナー(梅の里センター)
11月25日(土)  13時〜  未来構想研究会 小田原合宿1日目(鈴廣)
11月26日(日)  8時〜  未来構想研究会 小田原合宿2日目(鈴廣、その他)
11月29日(水)  6時40分〜  倫理法人会モーニングセミナー(コンベンションホール)
   10時〜  スマートエネルギー計画検討会(横浜開港記念館)
   15時〜  COOLCHOICEかわさきにて講演 (川崎CCI)
11月30日(木)  9時〜  エネ経事務局会議 (鈴廣)
12月2日(土)  午後  ローカルサミットin東近江 パネリスト(滋賀県)
12月9日(土)  10時30分〜  小平市生活者ネットワーク様視察 (鈴廣)
12月10日(日)  16時〜  地球未来シンポジウム (京都国際会議室)
12月13日(水)  9時〜  エネ経事務局会議 (鈴廣)
     
 2018年    
1月13日(土)    「日本と再生」上映会&フォーラム(秦野商工会議所)
2月7日(水)  14時〜  森町商工会議所様視察(鈴廣)
2月18日(日)    エネ経氷見勉強会