東電で除染や賠償などを担当する福島復興本社のある福島県富岡町(この4月から帰還可能になるそうです)の東電のビジターセンターに集合し、説明を受けた後、マイクロバスで第2へ。原子炉に被害を受けなかった第2では4基とも冷温停止状態、つまり、原子炉建屋内のプールで水を循環させながら計1万本ほどの使用済み核燃料棒を冷やし続けている状態です。厳重なセキュリティをチェックを経て、防護服・専用靴に着替え、ヘルメットをかぶり、線量計を付け、原子炉建屋、そして、原子炉格納容器の内部まで入りました。(第1も同様ですが、カメラやスマホは一切使えないので、画像でお見せすることはできません。)
第2で原子炉の形体を体感的に理解した後、昼をはさんで、午後は第1に行きました。ご存知のようにここは壊滅的な被害を受けた施設です。再度厳重なセキュリティチェックを受け、線量計、手袋と靴カバーを付けて、今度はバスで構内を巡ります。6年経ち、新しい管理棟や食堂やコンビニも完備の従業員施設の出来、構内は整理された印象でした。が、入り口付近を除いて、バスから降りることはできません。通常は毎日約6〜7000人の作業員が入っているのですが、日曜日だったので、ほとんど人影もなく静かでした。バスはよくテレビで見る原子炉建屋(被害を受けた1〜4号棟)のすぐそばまで近づきます。そこここに線量計が設置されているのですが、場所によっては300シーベルトを超える表示も見えました。 帰路、車を運転しながら3つのことを考えていました。
1.私も食品工場を経営していますが、その目から見ても、この施設は人智を超えた万能
の神でなければ到底管理しきれないのではと。想定外が許されない全く遊びのない全
てが完璧に管理されなければ、安全に運転できないしくみです。
2.確かに入退時には指認証も含めた厳しいセンキュリティチェックはありますが、それ
は地上だけ。海から空からは全くの無防備です。この国は安全なのだろうかと。
3.第2にしても第1にしても、現在全く稼働していない、つまり、全く付加価値を生ん
でいない状況にも拘わらず、総勢1万人を超える人が働いている、つまり、給料が払
われているという現実を目の当たりにすることは、経営者として衝撃的でした。普通
の会社ならとうに潰れているよなと。それらの経費をまかなっているのは私たちが支
払っている税金と電気料金、つまり、私たちが支えているという事実に気が付きます。
これらを冷静にじっくりと頭の中に落とし込んでこれからのエネルギーのあり方を考えてみると、わがエネ経会議の主張と行動は間違っていないと確認することができた貴重な体験でした。
エネ経会議でも近々視察を企画します。一度は身を以てあの現実を体感されることを強くお勧めします。
◆ 鈴木代表理事 行動予定
3/17(金) 17:00〜エネ経事務局会議(会議所)
3/24(金) 10:30〜平塚市港区ごみ減量化推進員会様視察(鈴廣)※鈴木の講演はございません。
3/27(月) 13:00〜かながわスマートエネルギー計画検討会(波止場会館)
3/29(水) 13:00〜慶応大学教授視察(鈴廣)
3/30(木) 13:00〜カルフォルニア大学アーバイン校MBA生ツアー(鈴廣)
4/7 (金) 9:00〜エネ経事務局会議(鈴廣)
4/11(火) 14:00〜プラチナ構想ネットワーク小宮山代表視察(メガソーラー・鈴廣)
4/15(土) エネ経近畿地方 勉強会
4/20(木) 9:00〜エネ経事務局会議(鈴廣)
5/13(土) 14:30〜エネ経総会
5/16(火) 14:30〜星槎国際高等学校帯広キャンパス様修学旅行(鈴廣)
5/20(土) 日本と再生の上映会
7/16(日) 14:00〜シュタインバイス大学様 体験教室(鈴廣)※鈴木の講演はございません。
7/17(月) シュタインバイス大学様 講演・視察(鈴廣)
7/26(水) 星槎大学教員免許更新講習