エネルギーをわが手に
 
 松もとれてだいぶ日も過ぎてしまいましたが、今年最初のメルマガに寄せて、改めまして、新年のごあいさつを申し上げます。
 このところ、メディアでは電力自由化にまつわる話題がさかんに取り上げられています。「エネルギーの地産地消」という大きく重要なテーマの実現にとって大切な時期を迎えています。FIT(固定価格買い取り制度)のおかげで、まずは電気を作れば長期間に亘り大手電力会社が買ってくれるので安心ということで、「地産」、つまり、電気を作る事業に取り組む人は増えました。これも大きな前進ではありますが、これだけですと、目指すべきところのまだ半分だと思うのです。「地消」、つまり、自分たちで作った電気の使い方を自分たちで決めて管理・運用するという次の段階が待っています。そうすることで、はじめて、本当の意味で電力を自分たちの手にすることができます。地域外の大資本に任せきりにせず、地域の中小企業が取り組めるビジネスチャンスと捉えるべきでしょう。地域でどういう取り組みができるかエネ経会議の仲間と考えて、できるところから実践してまいりましょう。実践のネットワークを標榜するエネ経会議ですから。
 併せて、電力だけに囚われない広い視野でエネルギーを観ていくと、身近な手元、足元に使われていない、ムダにされているエネルギーがあることに気が付くはずです。キーワードは熱(熱い、冷たい)です。省エネも含めた熱利用についての情報やノウハウも発信していきます。
 迷走していたかと思っていた国のエネルギー政策が今、逆走を始めました。その誤った流れを止めるためにも私たちの小さくとも確実な実践が必要だと感じる年頭です。
 
代表活動予定
 
◆ 1月30日(土) 中野区「中野のまちのでんきとごはん」にて基調講演
 
◆ 2月19日(金) 多摩地区 勉強会(参加未定)