変えることの痛み
 
 今年は大変な一年でした。私の地元の小田原・箱根の経済は大涌谷の火山活動の影響をまともに受け、地元の商工会議所の会頭として、また、一中小企業の経営者として、その対策に四苦八苦いたしました。
 大変な思いをしましたが、同時に、火山があるから非日常の景観や癒しの温泉があり、名産品が生まれ、それを求めてたくさんのお客様が来てくれるわけで、私たちの暮らし、なりわいはいつも自然の恵みと脅威の中にあるということを改めて実感しました。
 さて、「大変」という字を観ていて気がついたことがありました。大きく変わると書きます。大変だと感じるのは自分の置かれた環境が大きく変わるからだということは間違いないと思います。人は慣れた環境にいることが楽ですから自分からはあまり変化を求めないものです。ですから、無理やり異なる環境に置かれると苦痛を感じます。そして「大変だ!大変だ!」と騒ぎ、時にはパニックに陥って、頭がフリーズし適切な行動がとれなくなってしまいます。
 また、「大変」にはネガテイブことだけでなく、もう一つの意味があるのではないかと思います。それは大きく変えるチャンス、大きく変わるチャンスだということ。普段からなんとなく感じていた、しかし、あえて取り組む勇気のなかった問題点に思い切って向き合い、変えるべきは勇気をもって変えるチャンスなのではと。
 まさに今、私たちの商売と暮らしに欠かすことができないエネルギーのしくみは大きく変わなくてはなりません。いや、大きく変えるチャンスです。新しい年に向かってエネ経会議の役割の大きさを感じている年末です。
 健やかな年末年始をお過ごしいただけますように。エネ経会議をお支えいただいている皆さまに感謝を込めて…
 
 追申:
 1月23土〜24日と富山県南砺市へ視察に参ります。エコビレッジ構想の実践の現場を
観に行きます。世界遺産の合掌造り集落の五箇山の雪景色も見ものです。ぜひ、ご一緒に!
 
 
代表行動予定
 
◆1月13日(水) 関東学院大学講演
 
◆1月23日(土)〜1月24日(日) 南砺視察
 
◆1月30日(土) 中野区講演