方法論としての脱原発
去る2月、東京で日本の国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)とドイツ連邦環境・自然保護・原子炉安全省(BMUB)、ドイツ連邦経済・エネルギー省(BMWi)の共催で、「第8回日独エネルギー・環境フォーラム」http://web.apollon.nta.co.jp/eedf8-tokyo.nedo/files/programJ.pdf が開催され、私もパネルの一人として参加してきました。
その中で私は、エネ経会議の活動や私の地元の小田原箱根エネルギーコンソシアムや私の会社の取り組みなど、日本の地域でのエネルギーの地産地消と省エネの動向を紹介しました。その後のパネルディスカッションで、モデレーターを勤めたドイツ環境省の方からこんな質問をもらいました。「鈴木さん、日本で再生可能エネルギーを進めていく中で、一番の障害になっているものは何ですか?」 送電網? コスト? 規制? しばらく考えた後で、私は答えました。「一番のボトルネックは、我が国の政府が原発を止めると決めないことです」と。
原発が使えないとなれば、一気に再生可能エネルギーの導入に拍車がかかるでしょう。
中小企業経営者は本気で省エネに取り組むでしょう。それにより経済が、特に中小企業が下支えしている地域の経済が活性化します。燃料を買うために海外に流れ出している28兆円という大きなお金(それは各地域から流れ出しているお金の総和です)が減り、その分、国内で廻るお金が増えます。そのお金は地域の課題解決の原資になります。再生可能エネルギーの地産地消こそ、地方創生の特効薬だと思うのです。イデオロギーとか感情論ではなく、私が、経営者として原発は要らない、いや、ないほういいと繰り返し申し上げているゆえんです。
原発のような仕組みを包含する経済刺激策は、短期的には大企業を潤す効果はあるのかも知れません。大企業がよくなってくれれば地域の中小企業にも恩恵があるというのは幻想でしかないと思います。脱原発は、それが目的ではなく、持続可能な地域経済を実現するための方法論だと思うのです。
今年度は全国各地で勉強会を開催します。私も伺う予定です。その時に皆さんと喧々諤々の議論をしたいと思います。
◆ 鈴木代表理事 行動予定
4/15(土) 13:00〜エネ経西日本支部 勉強会
4/15(土) ワーカーズ関係者様視察(鈴廣)
4/17(月) 11:00〜前参議院議員 田城様・JR総連田の方々視察(鈴廣)
4/20(木) 9:00〜エネ経事務局会議(鈴廣)
4/27(木) 18:00〜学堂会講演(衆議院議員第2議員会館1会議室)
5/ 8(月) 15:00〜greenz取材(場所未定)
5/13(土) 14:30〜エネ経総会
5/16(火) 14:30〜星槎国際高等学校帯広キャンパス様修学旅行(鈴廣)
5/20(土) 13:00〜日本と再生の上映会(市民会館)
(17:00〜レプリカントチャーチ)
5/25(木) 16:00〜かわしん創発塾講演(川崎信用金庫本社)
6/17(土) 午後 平塚での地域シンポジウム(ひらつか市民活動センター)
6/20(火) 11:00〜慶應SFC大学院にて講演(慶應義塾大学)
6/25(日) 二宮町環境フォーラム
7/ 1(土) 11:35〜番來舎様視察(鈴廣)
7/16(日) 14:00〜シュタインバイス大学様 体験教室(鈴廣)
※鈴木の講演はございません。
7/17(月) シュタインバイス大学様 講演・視察(鈴廣)
7/20-21 エネ経視察(北海道)
7/26(水) 星槎大学教員免許更新講習