エネルギー問題に関心ありますか?

 


 エネ経会議の社員・会員の皆さんにとっては、今更問うべきもない愚問ではありましょう。が、世の中全体を見回せば、エネルギーに関心を持っている人は少数派だというのが実態だと思います。

 今日の売り上げや今月の資金繰りに始まって、人手不足や跡継ぎ問題など、まさに目の前に課題が山積みとなっている私たち中小企業の経営者にとっては、エネルギーの優先順位は決して高くありません。そして、一般の方々も、サッカーのワールドカップや高校野球には熱くなっても、エネルギー問題に熱くなっている人はほとんどいないというのが現実でしょう。

 その中でどうしたら、エネ経会議が目指す「省エネ」とか「地域での再生可能エネルギーの地産地消」を実現するための仲間を増やすことができるのだろうとずっと考えています。

 そして、その答えは多くの人はそもそもエネルギーには興味も関心もないという認識からスタートするということだと思うに至りました。エネルギーは必要不可欠なものではありますが、同時に単なる道具・手段であります。エネルギーはそれを使うために使っているわけではなく、何かをするために使うわけです。どんなエネルギーをどう使って…どういうビジネスチャンスを創るのか?どういうまちづくりをするのか?どういうライフスタイルを創るのか? つまり、どういうエネルギーをどう使って、それぞれの人や会社や地域が抱えている課題や問題を解決するのか?と問いかけることが大切だと思うのです。

 単にエネルギーをエネルギー問題として語るのではなく、その人が興味、関心を持っていることに絡めて語る。例えば、農業。農家さんにいくらエネルギーを語っても、ほとんど関心を示してくれないでしょう。しかし、ソーラーシェアリングによって跡継ぎができ、農業を続け農地を守ることができるかも知れませんと語りかけると聴いてくれる確率は高まるでしょう。例えば、商店街。商店会が結束して地域エネルギーを使うことによって、エネルギーコストの削減と防災対策にもなり、商店街の活性化につながるかもという提案なら聴いてくれる確率は高まるでしょう。

 ひとは自分に関係ないと思っていることには反応しません。自分が関心、興味を持っていないことには耳を傾けません。それを無関心とか意識が低いとか非難するのではなく、それが当たり前と一旦承知をし、その地域や人が抱えている課題についてこういうエネルギーをこのように使ったら解決できるのではと提案をすることが大切だと気がつきました。 まさに「エネルギーから経済を考える」というスタンスです。エネ経会議の役割そこにあり!と、改めて合点しております。

 


 

◆ 鈴木代表理事 行動予定

 

8月18日(土)  10時〜  持続可能経済協会 南三陸町 視察兼ビジネスモデル検討会(仙台)
〜19日(日)    
8月20日(月)  10時〜  エネ経事務局会議(鈴廣)
   12時〜  真鍋様 取材(鈴廣)
8月25日(土)  15時〜  岸井成格氏を偲ぶ集い(目黒さつきビル2Fホール)
8月26日(日)  14時〜  「おだやかな革命」あしがら西湘リレー上映会(小田原箱根商工会議所)
8月29日(水)  13時〜  エネ経なんでも相談所小田原視察(鈴廣)
8月30日(木)  午後  環境エネルギー投資 河村様ご来社(鈴廣)
9月1日(土)  15時〜  なくそう原発清瀬の会講演(清瀬市生涯学習センター)
9月4日(日)  10時〜  エネ経事務局会議(鈴廣)
9月10日(月)  16時〜  ローカルファイナンス研究会
9月11日(火)  18時〜  Residence Executive Briefing(ドイツ大使館大使公邸サロン)
9月12日(水)  18時30分〜  彦根YEG9月オープン例会(彦根商工会議所4階大ホール)
9月13日(木)  13時〜  大阪地域ACTホールに関係する経営者を巻き込んだ勉強会
9月18日(火)  9時〜  エネ経事務局会議(鈴廣)
9月22日(土)    江戸川区視察(鈴廣)
9月29日(土)  13時30分〜  エネ経東北(山形)勉強会
10月2日(火)  9時〜  エネ経事務局会議(鈴廣)
10月12日(金)    気候変動サミット(虎ノ門ヒルズメインホール)
10月22日(月)  18時〜  エネ経北海道(札幌)勉強会
10月24日(水)  9時〜  エネ経事務局会議(鈴廣)
10月27日(土)    ローカルサミットin小田原
〜28日(日)    
10月29日(月)    外務省気候変動シンポジウム
11月9日(金)  9時30分〜  川崎クールアース視察(鈴廣)
11月14日(水)  13時〜  太陽光発電シンポジウム(浅草ヒューリックホール)
11月15日(木)  11時〜  視察会 リコー御殿場工場